食事制限について

ADPKDの人の食事制限についての理解のためにまとめたものです。かならず主治医の指導に従ってください。主治医に相談すれば、栄養管理士の指導も受けられると思います。

ADPKDの人が摂取量を気にすべきものは次のものです。

  • 塩分
  • カリウム
  • たんぱく質
  • カフェイン

慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年度版」にたんぱく質、食塩、カリウムの摂取量についての記述があります。慢性腎臓病向けなので、そのまま当てはまるわけではありませんが、嚢胞腎でも参考になるでしょう。

CKD ステージによる食事療法基準

eGFR値は、血液検査時の、「年齢」、「血清クレアチニン値」、「性別」から計算されます。
また、GFRが15以下のステージ5は末期のため、主治医の指示に従って欲しいという意味で省略しています。

腎臓病の人向けの宅配弁当では食塩相当量はだいたい1食2g以下になっています。
塩分については、血圧が上がってくるので、いやでも気にするようになるでしょう。

腎臓病の人向けの宅配弁当では、カリウムはだいたい1食500㎎以下になっています。
カリウムについては、血液検査でカリウム量が上がってくるので、これまた、いやでも気にするようになるでしょう。

腎臓病の人向けの宅配弁当では、たんぱく質はだいたい1食10g以下になっています。
たんぱく質は、その人の身長の標準体重×基準値なので、これは50kgの人の値になっています。
たんぱく質については、「エビデンスに基づく多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2020」に

ADPKD でのGFR 低下の抑制に関してはたんぱく質制限食の意義は認められていない.
ただしCKDとしての位置づけからはCKD 診療ガイドに準拠したバランスのとれた食事が,合併症予防の観点からは推奨される.

との記述があります。

カフェインについては、食事療法基準には書かれていないのですが、摂取を控えるべきとの研究報告もあるようです。

食品に含まれる成分について、文部科学省が日本食品標準成分表を公開していて、検索できるデータベースがあります。ただしカフェインについてはデータベースの表示成分になく、「第2章(データ)」の備考部分に記述があるだけなので、データをダウンロードして調べる必要があります。Googleなどで検索した方が早いかもしれません。

減塩の食品についてはこちらを参照してください。

常染色体優性多発性嚢胞腎
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もう駄目だ!限界だ!
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